オープニング 1日目昼

ルヴァ「あー、ジュリアス、失礼します」
ジュリアス「ルヴァか」
ルヴァ「お探しの物を持ってきましたよ」
ジュリアス「わざわざすまぬな。しかし、思いがけず早かったな。探すのに手間取るものだろう?」
ルヴァ「ええ、実は彼女が一緒に探してくれたんですよ。自分も忙しいでしょうに、快く引き受けてくれましたよ」
ジュリアス「そうか、お陰で助かった。あの者にもそう伝えてくれ」
ルヴァ「いえいえ、お礼なら直接言ってあげて下さい。喜びますよ」
ジュリアス「うむ。それもそうだな。では、折を見て伝えよう」
ルヴァ「それにしても近頃の彼女は、ますます張り切っているそうですね。あちらでもこちらでも、と言った具合に、行く先々で噂を耳にします」
ジュリアス「うむ。活躍しているようで何よりだ。しかし、あまり張り切られても逆に気がかりになるな。困ったものだ」
ルヴァ「と、言いますと?」
ジュリアス「皆の期待が、見えぬ負担になってる可能性もある。あの者は何もかも一人で抱え込む傾向にあるようだからな」
ルヴァ「ふふっ。まるで誰かさんのようですね」
ジュリアス「ん(咳払い)、何か言ったか?」
ルヴァ「そうだ、ジュリアス。いい事を思いつきましたよ。日頃頑張っている彼女の為に、宴を催してみては如何でしょう」
ジュリアス「宴?茶会ではなく、宴か」
ルヴァ「ええ。たまには気分転換も必要でしょう。折角ですから、盛大に皆で手作りのパーティ、と言うのは?」
ジュリアス「それは良い事だ。たまにはそういう機会を設けるのも悪くない。早速準備をしよう」
ルヴァ「はい。皆には私から伝えましょう。うっふふ、楽しみですねえ〜」
ジュリアス「楽しみかー。そうだな。そなたも喜んでくれるとよいのだが」