ネオロマの醍醐味と言ったら、愛のメッセージ
あのキャラの、愛のメッセージ。
お届けします。

オスカー
さあ、着いたぜ、お嬢ちゃん。
フェンシングの特別大会が今日開催とは、さすがの俺も知らなかった。
改めて誘ってくれた事に、感謝する。
…え? 俺の為に調べておいてくれた?
君は俺を喜ばせてくれる天才だな。
それじゃ、もし俺が出場するって言ったら、お嬢ちゃんは心配か?
あぁ、俺の気持ちは分かってないようだな。
そんな健気な表情をされると。
まずいな。
君を抱きしめている間に、試合放棄と見られるかもしれない。
俺から勝利の栄光を奪うなんて、罪な事はなしだぜ。
このオスカーが戦う時は、勝利の女神はいつまでも、お嬢ちゃん、君だぜ。


ティムカ
あれ? あ、やっと見つけました。
まさかこんな木の陰に隠れているなんて。もう、貴女のかくれんぼの才能には参りました。
あんまり上手に隠れるから、私もつい本気で探してしまいましたよ。
でも貴女が目の前に現れてくれて、本当によかったです。
その楽しそうな笑顔のおかげで、私の不安はすっかり消えてしまいました。
あ、見てください。
同じ熱帯植物園の中でも、通路はあんなに明るく賑わっているのに、この木陰はまるで別世界のようです。
あっ、この手を取っていると、私が貴女をここまで攫ってきた様な気がします。
でも今は離したくない。
どうかもう少しだけ、私のそばへ。このままで、いてくれますか。


チャーリー
うわー、お昼時のカプリコン広場って、こんなにすごい人でなんや。
よし、手ぇ出して。
こうして手繋いで席探せば、迷子にならんですむやろ?
おっ! その席もらったー!
ささ、あんたは座っとき。
あぁー、で、何食べるんや。
え? 焼きそば?
あちゃー、先言われてしもたー。
じゃー、俺はタコスにしよかな。
せっかくやし、あんたの焼きそばと並べて、二人で分けっこ食べっこしよ?
あ? ついでに食べさせっこもしよか。
たまにしか会われへんから、ええやろ?
やったー。じゃあ、あーん、して。
なんてやりすぎか。
あ、ほんまに? ありがとな。
なあ、今日だけやのうて、これからも、ずーっと食べさせっこしよ。


リュミエール
アクアリウムで夕涼みとは、日差しの中で過ごした後にはぴったりですね。
貴女の優しい心遣いに触れる度に、私はとても嬉しくなってしまいます。
どうぞ、私の手を取ってください。
目が慣れるまでは、足元が心配ですから。
それに、共に過ごせる大切な時間ですから、貴女に無理をさせたくないのです。
御覧なさい。美しい水の輪を。きらめく魚たち。
こうして二人でいる時間が、私にとって大切であるように、貴女にとっても癒しの時間になるとよいのですけど。
貴女の笑顔は、この薄闇の中でもほのかに輝いています。
どうか今しばらく、私の幸せをその笑顔で照らしてください。


ランディ
やあ、お待たせ。君と一緒にこの本屋に来られるなんて嬉しいよ。
さあ、君はどのコーナーを見たいのかい。
えっ? 俺かい?
今は地質学の専門書を読んでる。
と言っても、読み始めたきっかけは、ロッククライミングで登った山なんだけど。
こんなのっておかしいかな?
ありがとう。君に興味を持ってもらえると俺も嬉しいよ。
その岩山はね、えーと、ほらこの本のここだよ。
こんなに近くにいると、いろんな気持ちがあふれてきて、自分が何を考えているのか、すっかり君に繋がってしまいそうだ。
ねえ、君は今、どんな事を考えているんだい?
俺だけに君の心の中を教えて欲しいな。


セイラン
飲まないのかい。氷が解けてしまうよ。
まあいいか。君の好きなようにこの一時を味わえばいい。
僕にとってもこのカフェで過ごす夕暮れは印象深い時間だからね。
あ、君のおかげでまた一つ新しい即興詩が芽生えたよ。聞きたいかい?
『夏の輝きを纏って現れた新しさと懐かしさを与えてくれる少女。
今、和らぎに勇気を宿して、君の瞳は何と優しく甘く僕を射抜くのだろう』
君の新しい一面を見つける度に、創作意欲がかきたてられてしまう。
ああ、そんな風に微笑んでも、僕は君から目が離せなくなるよ。
さあ、こっちを向いて。
君の頬の薔薇色が、夕焼けの色なのか他の理由なのか、僕には知る権利があると思うんだけど、どうだい?


有川 譲
ここにいたんですね、先輩。
海を見ていたんですか?
綺麗な夕日ですね。
鎌倉の海とは違いますけど、潮のにおいは同じですね。
あ、知っていますか、先輩。
言い伝えによると、ここ熊野の海は不堕落浄土に繋がっているそうですよ。
不堕落というのは、俺たちの世界ではインドにあるという連捷の山です。
そこは異世界でもあると言われていて…、
クスッ。
俺たちも今、異世界を旅している訳ですけど、思わぬ形で来てしまったから、始めは戸惑うばかりでした。
でもたとえ、元の世界に戻れないとしても、恐ろしくありません。
俺一人、貴女のいない世界に残る事の方が、ずっと。
いえ、その、俺はこうしてたどり着いたのが、どんな世界だろうと構わないんです。
そこが、……貴女のいる世界なら。


平 敦盛
急に日差しが強くなってきたな。
神子、大丈夫か。無理はしないほうがいい。
あの木陰で少し休んでいく事にしよう。
やはり神子、貴女は清らかな存在だ。
先ほど日の光に照らされた神子の姿に、改めてそう思った。
穢れた私の目には、眩しすぎる程だ。
こうして共に、出歩く事さえ貴女を穢すようで心苦しく思う。
散策には出るべきではなかったかもしれない。
すまない、軽率だった。
これまでずっと、自らを戒めてきたのに。
この胸に宿った想いを押し止める事が出来なかった。
本当は少しでも貴女とともに居たいと。
この想いが罪だと分かっているが、私は…、貴女に惹かれてならないのだ。


梶原 景時
鼻歌を歌いながら登場。(鼻歌:「道化者の哀しき嘘は」)
あれ? 君も休憩しに来たの?
俺? 俺もちょっと涼みに来たんだ。ほら、ここは穴場なんだ。
川沿いは涼しくて気持ちいいんだよ。
いやー、毎日暑いよねー。俺もバテちゃいそうだよ。
でさ、我慢できなくてこんなの考え付いたんだけど、ちょっと待っててねー。
じゃん。
いつもの銃に見せかけて、実は先から水が出て頭を冷やせる優れもの。
名づけて『水鉄砲』
へへ、いやいや、そのまんまかな。こういうの作るのは得意なんだよねー。
え? すごい? こんなの君がしている事に比べたら全然すごくないって。
でもまぁ、こいつには感謝しないとね。
君の笑顔が見られたらいいなって、そればっかり考えて作ったからさ。
こんなおもちゃだけど、少しでも笑ってくれたら嬉しいな。
俺、君の笑った顔が好きなんだよね。
いや、それだけじゃないのかな。
俺は君が好きなんだ。


月森蓮
疲れただろうか。あぁ、席が空いた。座ろうか。
今日は暑かったな。でも、一緒に出掛けられてよかった。
…なんだ、眠っているのか。
いや、止めておくか。気持ちよさそうに眠っている。起こすのも忍びない。
何故だろう、君と共にすごす時間は、いつも心地いい。
少しでも長く一緒にいたいと、いつも強く願ってしまう。
こうして君に貸す肩があることさえ、嬉しい。
そう、俺は君も、君のバイオリンも好ましく思っている。
この想いの名前を、俺はもう知っている。
…もう駅についてしまったな。
君にはいつかこの想いを伝えよう。
もうすぐ着く。起きてくれ。


柚木 梓馬
(舞台袖で)さあ、お嬢さん。どうぞ、お乗りください。
(舞台に出てくる)どうして離れて座ってるの?窮屈でしょ。
もう少しこっちへおいでよ。
ふーん、照れてるのか。お前でも照れたりするんだ。意外だな。クックック。
冗談だよ。そうやってすぐ本気にするんだから、お前は。
でもお前のそういう所、俺にとっては可愛いし、気に入っているんだぜ。
知ってるか、ずっとそばで見てたんだぜ。
だから、もっとそばに来いよ。
いつかドライブに出掛けるって言うのも面白そうだな。
もちろん、俺とお前の二人っきりで。
緑に包まれた避暑地でも、夕日に染まった海岸でも、お望みのままに。
全て行き先は何処へでも。
フッフッ。いいよ、そのうち気が変わったら、俺と二人で。お嬢様。


土浦 梁太郎
休日だけある、というか、駅前通りはすごい人ごみだな。
おい、俺からあまり離れるなよ。
ほら、手貸せよ。その、あれだ。はぐれるといけないだろ。
ああ、しっかり握ってろよ。
お、夕立か。振ってきやがった。
仕方ない、そこの軒下で雨宿りしてこうぜ。
ついてないよなー。大丈夫か、寒くないか。
ほら、俺の上着着ろよ。
風邪なんかひいたらまずいだろ。心配するなって、俺は平気だ。
(雷の音)
雷だな。お前雷は平気か? もし怖いなら、俺の背中につかまっててもいいぞ。
目でもつぶってれば落ち着くだろ。雨が止むまでここにいようぜ。
もしお前が心細く感じる事があっても、いつだってそばにいるさ。
雷だろうが、他の事だろうがずっと。


志水 桂一
(舞台上の階段に腰掛ける)
あ、こんにちは。先輩、散歩ですか?
あ、僕、いいお天気だったから、ここでお昼を食べていたんです。
え? あれ、もう夕方……。
お腹いっぱいになったら、いつの間にか眠っていたみたいですね。
あの、先輩? もし宜しければここに座りませんか?
(少し横にずれる)
ありがとうございます。
あ、風が吹いてる。いい風ですね。それにいいにおいがします。
風に乗って、先輩の香りかな。
日が暮れて少し涼しくなってきましたね。
あの、先輩。手とか繋いでもいいですか?
うれしいな、それに何だか緊張します。
あれ? でもこれって緊張とはちょっと違うかも。
胸がドキドキするのは同じなんですけど、何だろ、先輩の手から伝わる温もりが僕の胸を満たして、とてもあったかいんです。
(夕方の鐘の音)
あぁ、残念だなぁ。先輩とここでお喋りするのには、もう遅いみたいです。
僕、家まで送ります。だから、このまま手を繋いでいていいですか?
僕、本当にそうしたいんです。